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Rougeは過去のリヴァイヴァルではない音楽という美しさの物語。そして翼を欲しがった少女と少女の羽根になりたがった少年の物語。そこにロックの美しさーーエレガンスとソロウがある。今もの生きているのなら捧げよう。何もかも。音楽と言う名の牧神に。叶うなら。何もかも捧げる。それは2015年12月8日。ジョン・レノンの死んだ日に。日本武道館に奇跡的にライズの頂点を極めたヴァンドのそのシーンから始まる。

Rouge vol.68

ボウイのTimeはこうソングライティングされている。

挫折する事は辛いことだ
しかし 隠れていては何にもならない
僕にはたくさんの夢があった
僕は様々な掟を破ってきた
でも 愛する君よ あなたは優しかった
しかし 愛のせいで
君は夢を失ってしまったのだ
夢への扉は閉ざされている
君は閉ざされた庭園にいた
多分いま君は微笑んでいるね
そこに身を隠して微笑んでいる
でも 僕が与えようとするのは
まさに夢見ることへの罪なんだ
さあ 我々の目覚める時だ

愛のせいで夢を失ってしまった女性に夢見ることの罪を与え、だが、未来へと向かっていく。
その事からHeartsのTimeは生まれた。

Rouge vol.69

英語に訳され歌われるRequiem。オーディエンスはそのAUTO-MODが作り上げた幻想を知っているのだろうか?

Destroy it, leaving all the values upside down
叩き壊せ すべての価値をさかしまのままに

この翔により英訳されたRequiem歌詞が——Prophet——の世界を美しく燃やす。Heartsの未来をキラメかせるために。

そして——
In the flames that sway at will, everything burns beautifully, sparkle
思うがままに揺れる炎の中 すべてが美しく燃えるさ キラメけ

この言葉がクリメイションの中にある、燃える——Prophet——の世界の中の、その次のHeartsが見せる世界をキラメかせる。

世界は腐りゆく——

だがHeartsはその中でキラメキを見せる。

この総ての腐りゆく世界に送られるレクイエムの中で。

Rouge vol.70

コンサートの終わった後、いつものようにプレゼントを渡す客に混ざって凛湖と汐野はさちに話しかける。
「さちさん誕生日おめでとうございます。これプレゼント。サンローランのマネキュアです。気に入ってくれたら」
「ありがとう──大事にするわ」
「僕は引っ越しで忙しくてプレゼント用意出来ませんでした。ごめんなさい」

汐野の言葉にさちは答える。
「良いのよー。京都から来てくれたんだからそれで充分」

そして二人お揃いでスターパインカフェのチケットに黒色すみれの二人にサインをして貰う最中ゆかが汐野に言った。
「汐野さん髪切っちゃってー」
プレゼントを渡し、スターパインズカフェから吉祥寺駅に向かう道で汐野は凛湖に話しかけた。
「ごめんね、吉祥寺駅まで送ってくれて」
「さちさん喜んでくれて良かった」
「そうだね」

Rouge vol.71

one normal days——
普通の日々——

人はそれを過ごしながら、泣いたり、笑ったりする。
晴れの時も雨の時も。
月明かりが綺麗だ。
普通の日々から翔と凛湖は非日常を作り出す。
それをオーディエンスと分かち合いかけがえのない時間を共に過ごす。

Heartsのニューアルヴァムはこの日歩みを始めた。

まだ形にすらなっていない。最初から始まる制作。

創造主のその第1日。

それが始まった。

Rouge vol.72

フラットでクールなKOICHIROのヴォーカル。タイトボトムのしっかりしたOKAZAKIのドラム。DJ PEAHのスクラッチ、u crack irigaruでもお馴染みの。そして夢のような演奏をするMIYO-KEN。CLUB SEATAはM-AGEの見る夢に包まれた。

そしてサポートメンヴァーを紹介する。

そのダンスチューンでDJ PEAHがヴォーカルを披露する。

そしてKOICHIROのMC。

「それではここら辺で新曲をやりたいと思います。SNSにトレーラーが上がって観てくれた人もいると思うんだけど今までと違う感じになってます」

1呼吸の後KOICHIROはタイトルを言う。

「キミ No TRIGGER」

Rouge vol.73

「もう日が暮れるね。T.Rexのカヴァーから」

鳴り響くT.RexのGirl。過去に演奏したものと同じように夏の夕暮れに厳密な対立をなすかに見えていた二元性世界、例えば無垢と腐食とか、範列を乱し、相互に自らを奪い合い交換し合う。
ロックンロール ステイ ヒアのKillersからの演奏に対して夕暮れに合わせたかのようなArabiaからのHeartsは正にそうだった——かのような響きを響き渡らせ。

静寂を守るオーディエンス達に過去のロックのプリズムを夕暮れの苗場に乱反射させる。

T.Rexのジャケットの裏に

「男の脳裏には女が/女の脳裏には男があり/ではどんな脳裏が子供の脳裏を徘徊する」

かのように——

Heartsが夕暮れのFIELD OF HEAVENに響き渡らせるHeartsのプリズム。

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