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Rougeは過去のリヴァイヴァルではない音楽という美しさの物語。そして翼を欲しがった少女と少女の羽根になりたがった少年の物語。そこにロックの美しさーーエレガンスとソロウがある。今もの生きているのなら捧げよう。何もかも。音楽と言う名の牧神に。叶うなら。何もかも捧げる。
それは2015年12月8日。ジョン・レノンの死んだ日に。日本武道館に奇跡的にライズの頂点を極めたヴァンドのそのシーンから始まる。

 

 

Rouge vol.1

ロックのエレガンスとソロウに倣うこの空へと消えて行く悲しみのストーリー。それを手に取って見て貰える事を。クリスマスイヴからデヴィッドが★を出したその日に。

 

Rouge vol.2

時は冷静さに戻る。
ただこの言葉だけを残して。

その言葉のまま。世界は動き始める。
僕も君も。

翔と凛湖は2人で創って行くHeartsの曲をひっさげてダークキャッスルに出演する。そこに込められるのは悲しみの中のロックンロールの感情。別れ難き恋人のレクイエム・・。ロックのエレガンスとソロウに倣うこの空へと消えて行く悲しみのストーリーを手に取って見て貰える事を。デヴィッドへ祈りを。

 

Rouge vol.3

春の日差しが冬の立ちこめた寒さを放逐して行く。

ゆっくりと桜は芽吹いて行く。

そんな中翔と凛湖はライブを重ねて行く。

この時期に咲く桜、氷の火花みたいに。

Heatsのスピードが加速して行く。ロックのエレガンスとオディティと共に。
それは脚を忘れた白鳥が翼を欲しがるように。
そこにあるのはロックへの嘆きの言葉。
やがて何もかも沈むでしょう。

Rouge vol.4

音楽への愛と諍いが凛湖のハートを蝕む。

逃げる事も出来ない。何もかも。

その開いた傷口。

だからこそ剃刀は音楽の旋律に。

ナイフは僕の心臓に。

二つのハートはワルプルギスのその一夜に美しい異国の調べを奏でる。

孤独の魂が抱き合うように。

Rouge vol.5

2人の影が春の青空に照らされ道路に影を落とす。重なる影、離れられない。
2人は旅へ出る。歌とギターを持って。どこまでも羽の導くままに。
さあ、飛んで行け。

Rouge vol.6

筆舌しがたきパフォーマンス。異国の地でShowとRougeは睨視しすべかざる演奏をする。野性的なShow、神がかったRouge。
インドネシア、ジャカルタのその地からエコーが鳴り響くまま舞台は東京へ移る。
アルヴァムのアウトロが導くように。

Rouge vol.7

数字の seven 。
世界はどんどんひどくなっていく。日本も海外も。何処も争いと報復の連鎖で、嘘つきで。そんな中何かできる事がないか深く、目を瞑るように考える。子供達は幸せな未来を歩めるかな。ボウイの言った娘の為にもこの世界には絶望しないと言う言葉がエコーのように耳に残る。誠実に生きろと言うメッセージは伝わるんだけどそれに倣えない自分達が苦しい。
だが、解き放たれる。音楽を友愛として。
'65に、'84に'、02に、'03に、'13に、そして'16に。

Rouge vol.8

モーツァルトの悲しみは疾走する。空の青さのように。海の匂いのように。
そして、青空に夕方へ近づく太陽の光が結晶化する頃にライヴは始まる。
男自身はヴィジターだった。そして、ShowとRougeのその行方を追い始めるーー
それは春の日に始まったーー

Rouge vol.9

雨の期間は短く、そして、追悼の時は長い。
梅雨のその時に、訃報が届く。最高のキーボードプレイヤーのその訃報に、日本の音楽シーンは震える。
それは悲しみの刈り入れの時か、ただ、彼は過ぎ去って行くーー
一分間の黙祷を。

Rouge vol.10

灰色の空気は追悼と共に去って、僅かばかりの晴れ間を迎える。
暑い夏ーー彦星と織姫は囁かなカーニヴァルの時を迎える。
翔と凛湖は7月7日に吉祥寺に向う。
井の頭線の先頭の窓から覗く緑が綺麗。
そして夕暮れを迎える時に凛湖の憧れのーー

Rouge vol.11

夏ーーその曇り空のした、浴衣の女の子色彩が映える。下北沢MOSAiCに来た翔と凛湖はu crack irigaruとVANIRUを観る。そして京都から来た男。音楽は誘惑、そして徴。
動いていないような日々にも確かにその刻印が刻まれる。この夏の熟寝の時に。夜は美しくクリスタルのよう。

Rouge vol.12

そういうと凛湖は翔の顔に手を送り、そして再び離す。
「私は、純情なストリッパー。押し倒すかどうかはあなたの自由・・!」
夏のある日、キラメキの散る昼間の街で翔と凛湖は街を行く。可愛いナスチャ。
サマーバケーション、その日の太陽と夜の闇に。

Rouge vol.13

9月11日。横浜は此処で行われる追悼を現すかのような雨模様と曇り空だった。追悼。それは今だけかもしれない。
翔と凛湖はBUCK-TICKのClimax Togetherに向う。そこで圧倒されるパフォーマンスと亡くなった命への追悼。
12年に一度の、このかけがえの無いライヴにーー
PASSING MOUNTAIN。

Rouge vol.14

そして鏡子は言った。
歌詞は自分が書くと。
その口調があまりにも無機質で機械じかけのオルゴールのように聴こえた。

音楽。

焼けたフランス人形。

オペラ歌手は笑いながら。

イメージが固まる。彼女への。

翔は前から話のあったモデルと担当との打ち合わせに行く。まだ太陽は強い。
そしてその後彷徨うように渋谷の街を歩く。

もしーー

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Rouge vol.15

11月も後半を数えた頃、翔はヨウジヤマモトのサイトを見ていた。そして気に入る指輪を見つけた。

女性の牙をモチーフにしたブラックとスカーレットの番いの指輪。

ブラックとスカーレットに牙が剥き出しになっている。

Vampire Black RingとVampire Rouge Ringと名付けられた指輪。

​購入はタイトルのリンクから。

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