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Rougeは過去のリヴァイヴァルではない音楽という美しさの物語。そして翼を欲しがった少女と少女の羽根になりたがった少年の物語。そこにロックの美しさーーエレガンスとソロウがある。今もの生きているのなら捧げよう。何もかも。音楽と言う名の牧神に。叶うなら。何もかも捧げる。それは2015年12月8日。ジョン・レノンの死んだ日に。日本武道館に奇跡的にライズの頂点を極めたヴァンドのそのシーンから始まる。

Rouge vol.63

その燃えるブロッケン山で行われるワルプルギスの頌歌。夜をモチーフにしたの淫らさと炎が宿る頌歌。

翔とマニュピレーターの浅葱が登場する。
翔はTour HEAVENと同じ翔は白の天使の猛禽の羽根をを黒にした衣装で統一していた。ギターは持っていない。唯一赤いジルコニアを入れたネックレスが異様に深紅に輝いていた。浅葱は光の加減でワルプルギスの夜の情景が見えるオカルト仕様のスーツだった。

SEが終わり、Walpurgis odeがリリースから3年を経て始まった。

曲順はアルヴァムの順番毎にセットされていた。

1曲目のThe demon that failedが始まる。

Rouge vol.64

ジョージがSpotifyでMelting Podと言う自身の番組をポッドキャストでスタートさせたと言う。

そして汐野のLINEにはこう綴られていた。

「Walpurgis ode観に行くからね」

2021年の12月。既に寒い。そして汐野の「Walpurgis ode観に行くからね」の言葉に多少落ち着いたが翔は動揺していた。

部屋に戻ってからSpotifyをスマートフォンで開いてみる。

そこにはいつもと変わらないジョージの声があった。

ヘイヘイ。ジョージ・ウィリアムズです。Melting Pod始まりました。

いつもと変わらない声が翔の耳に聴こえる。

Rouge vol.65

だがオーディエンスは喝采をやめない。鳴り響く白熱した喝采が京都の地に鳴り響く。
 再びステージに立つShow、Rouge、Toll、Akira、Shinya。

 Akiraのドラムのカウントの響きともにFallen Angelが京都夜想の最終曲として鳴り響いた。

 終演後——夜想のバーコーナーで汐野を交え軽い打ち上げをして、翔達はホテルに向かって行った。

 日本のツアーは残りは梅田、広島、福岡のみ、そして海外のライヴ、東京国際フォーラム2DAYSがある。

 「僕は家に戻るね」
 汐野は言いお別れをする。
 別れ際。
 「凛湖ちゃん、今日は大事な日になるよ」
 と凛湖に言って帰って行った。

Rouge vol.66

限られた命だからこそ精一杯歌を歌い、ギターを弾こうとする凛湖。


それがこのWorldの歌詞とオーヴァーラップする。

自らの運命に翻弄されてもなお、自身そのものであろうとする魔女の——

私の見つめる先——
それが世界——

Rougeのそのオーディエンスに感じさせる悲痛なリリシズムのフィールに福岡Queblickのオーディエンスは喝采をいつの間にかやめていた。

そしてWorldが終わった時にRougeのその歌声にギターに精一杯の喝采を送った。

それが国内ツアーラスト福岡Queblickのハイライトだった。

Rouge vol.67

世界だけじゃない。Heartsの明かせられない運命も。
Rougeの心臓——
世界のすべてと同じようにHeartsもすべてが変わってしまった——
そのHearsの名前そのものが——
「I was thinking that someday I would cover Sunday again, and I hoped I could do it on this ——Prophet—— tour. And I thought it was time to play live at Shepherd's Bush Empire in UK」
(いつか、Sundayを再びカヴァーする時が来ると思っていたし、この——Prophet—— tourでできればと思っていました。そしてイギリスのシェパーズ・ブッシュ・エンパイアでのライヴの時がその時だと思いました)
オーディエンスは聴く。そして遠くで歓声が響く。
「Like the time we played here in 2020. In 2020, a cursed year as my friend's novelist said」
(あの時2020年にここで演奏した時みたいに。僕の友人の小説家は言った通りに呪われた年になった2020年に)
静寂の中に響く歓声。
翔の言葉が続く——
「It was Hearts' dream to play Sunday here again in 2022 during the pandemic」
(パンデミックの最中にあるこの2022年にここで再びSundayを演奏する事がHeartsの夢でした)

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